発音は基礎力として考える
リスニングと発音
発音矯正は喋りづらいのか
私の例文音読

発音トレーニングは筋トレ

発音エッセイ

 



初めてセピオで発音練習を体験された方の中には、「こんなに口を開けるの?」と驚く方もいらっしゃいます。だってネイティブはほとんど口を動かさずに綺麗な発音ができていますもんね。

英語の発音は、口や舌をよく動かします。口の中の空間を広く使って響かせる音も多いです。発声の仕方も違い、喉を開いて喋るイメージ。これらは日本語にはないものなんですね。

当たり前ですが、ネイティブは小さい頃からずっと英語を喋っています。その多くが赤ちゃんの頃から。私たち日本人も、ほとんどが赤ちゃんの頃から日本語を喋っていますよね。赤ちゃんに言葉を教える時ってどういう段階を踏むでしょうか。

例えば、まだ喋れない幼児に「すいか(果物)」という言葉を教えたとします。すると「ちゅいきゃ」みたいな言葉を発したとします。親御さんはどう思うでしょうか。「違う!す・い・か!」と訂正するでしょうか。いえ、きっと「言えた!今すいかって言ったよね!」と喜びますよね。ではこのまま「ちゅいきゃ」で放置するかというと、そうではありません。子供の成長に合わせて、「すいかの『す』って言ってごらん?」とか、何度も「すいか」という発音を教えます。「しゅいか」と言えるようになればレベルアップですよね。「そうそう!」と褒めます。そして最終的に「すいか」と言えるようになるまで何度も教えます。

このように長い時間をかけて、私たちは音から母国語を習得しています。この過程は、日本語でも英語でも同じこと。

そして幼児に言葉を教える時、大人は口を大きく動かしませんか?少なくとも普段の会話よりゆっくり大きく動かしてハッキリ発音しますよね。私たち日本人も、英語の発音を習得するにはこれに似た過程が必要なんです。日本語とは違う筋肉を鍛えて英語特有の発音を習得するためには、口と舌をしっかり動かすトレーニングが必要。

英語の筋肉がついてくれば、口を大きく開けなくとも綺麗な発音ができるようになります。だからネイティブは口を激しく動かさないんですね。それまでは発声を意識しながら口と舌の筋トレ!

ネイティブでも、強調したい言葉がある時・遠くの人に大声で叫ぶ時・声を出せない状況で口パクのみで伝えたい時などには大きく口を動かします。その口の形は、セピオメソッドの『5つの口』のどれかになるんですよ!

筋肉は年齢に関係なく鍛えることができます。先日テレビで見たのですが、全く運動していなかった60歳くらいの男性が鉄棒に興味を持たれ、ぶらさがることしか出来なかった所から逆上がりを何十回もできるようになられていました。体もムッキムキ!発音だって同じです。いくつであっても鍛えることができる。大事なことは、少しずつでも続けることです。


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