発音は基礎力として考える
リスニングと発音
発音矯正は喋りづらいのか
私の例文音読

リスニングと発音

発音エッセイ



むかーし買った本をたまたま読んでいたら、
おもしろいことが書いてありました。

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耳に入ってきた音声を理解する時、
脳はキャッチした音声を保持しながら同時に5種類の処理をしている。

語彙情報
文法処理
意味理解
文脈処理
スキーマ処理(自分の経験や知識から意味を推測する)


キャッチした音声を保持できるのは数秒で、
その間に意味を理解するため上記5種類の作業が行われることになる。
例えるならゴレンジャーが同時に作業するイメージ。


このゴレンジャーは同時に作業をするので、
語彙担当レンジャーが「全部の単語は分かんない!」と焦っていても
文法担当や文脈担当が優秀だったりすると
「文法的にこの単語が入るでしょう」
「前後の会話の流れから考えてこういう意味じゃない?」
と、聞き取れなかった部分を推測して意味を理解することができる。


つまり、聞き取った単語が少なければゴレンジャーの仕事が多くなります。
一部の音から単語を予想したり、文法的な分析や過去の知識から推測したり。
そういった処理に時間がかかると、頭の中の音声情報が消えてしまいます。


ちなみに、
「頭の中で音声を保持する作業」と「ゴレンジャーの処理作業」は、
脳の同じ領域で行われるそうです。
→音声保持に労力を費やしすぎると処理する領域が減ってしまう。


だから、最初に音声をキャッチする能力(音声知覚)を鍛えると
ゴレンジャーの作業がラクになり、処理スピードが上がります。
(=リスニング力アップ)
この音声知覚の能力は、発音トレーニングで上げられるんです





出し方を知らない音は、
知っている音に置き換えて発音したり聞いたりします。
私たちの場合、知っている音は日本語
だから出し方を知らない英語の音が聞こえてきた場合、
知っている日本語の音の中から似たものを探して代用します。
それがカタカナ英語。


自分で英語の音を発することができれば、
日本語の音に置き換えずに英語の音そのままでキャッチし、
音声保持に労力を費やさずに意味処理へ回すことができます。
これがリスニング力アップに繋がるのです。


脳の働きっておもしろいですよね😃
記憶のメカニズムなんかも書いていたのですが、
なるほど!と思うことがたくさんあり勉強になりました。

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